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●北欧レポートNo.02『親切なフィンランド人とバナナを持った日本人』2002.10.04
 


フィンランド初日の夜。移動で疲れ果ててはいるものの、やはり美味しいものはいただきたいものです。

ネットで紹介されていた「フィンランド伝統料理を現代風にアレンジしてお薦め!」という『タロン・タパーン』へ行くことにしました。

 
(ホテル:スカンディック・シモンケンタ)
 
 
 


ヘルシンキの街並は荘厳。レンガ造りの建物に、石畳。異国情緒たっぷりでございます。

さて、そろそろ日も暮れてきましたが、指定の住所周辺をぐるぐると回っても、なかなか見つかりません。そこで、スーパーに入って、誰かに聞いてみることにしました。

 
 

何かを持っていないと怪しまれると思い、とりあえずバナナを持ったご主人様。「Excuse me!」初老の紳士につたない英語で語りかけます。
バナナを持ち切羽詰まった表情で語りかけてくる日本人に驚きつつも、紳士は笑顔で対応。しかし、地理が良く分からなかったようで、かなり困った様子。通りがかりの男性にフィンランド語で事情説明してくださいました。男性は地図と住所を見て考え込み、そうこうするうちにカップルなど買い物客がワラワラと集まりだし、みんなでああだ、こうだと相談しはじめたのです。
 
その時ゲットしたバナナ
 
 
 

結局、『タロン・タパーン』は閉店してしまったそうで、今はインド料理になったとのこと。肩を落とすご主人様に、先ほどの男性がお薦めの店を紹介して下さいました。
 
 

イチオシの『ラッピ』は予約で満席。2番目にお薦めの『シモネ』を探しました。が!見つからない。途方に暮れたご主人様の目に飛び込んだのが、ここ、『ソシス』でした。『シモネ』と『ソシス』…ウ〜ン、似ています。先ほどの男性は名前を間違えたのでありましょうか?
 
雰囲気のある店です
 
 
 

ここまで来るのに1時間。ヘルシンキの夜は冷え込みます。凍えた体をあたためるためにもスープを注文。鮭のクリームスープです。

サラッとした牛乳スープにバターや鮭の油が程よくアクセントになっています。スープに浮かんだサーモンとジャガイモがホックリと口に入り、体がみるみる温まります。
 
 

メインディッシュは白身魚をサーモンで包んだもの。やはり海が近いだけあって、魚介類が新鮮。

付け合わせの大量のジャガイモ(メークインに似てしっとり)、甘く煮た人参は寒い国の人たちのカロリー摂取の工夫なのでしょう。
 
 
 
 


翌日、分かったことですが、『シモネ』は宿泊先ホテルの地下にありました。ああ、ご主人様…。